徒然なるままに、日ぐらしP/Cに向ひて――
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Kestrel とは、チョウゲンボウのことです。ハトくらいの小さな猛禽類、つまりワシの仲間で、ハヤブサに似ています。
チョウゲンボウにはホバリングという特技があります。よく農地の上空で空中に停止している姿が見られます。小さいけれどカッコイイ、そして最近は都会でも繁殖している頼もしいタカです。
このサイトのURLは、そんなチョウゲンボウから名前を借りました。

2020年10月8日(木曜日)

インフゾリアが欲しい

カテゴリー: - flyman @ 03時20分01秒

二度目の産卵分の孵化が始まってしまった。
が、まだインフゾリアが沸いていない。

一度目の孵化は、ざっと目視で10匹前後は確認できている。すでに水平になって泳ぎ始めているので、本来ならばインフゾリアを与えたいところだ。
今は稚魚用の乾燥餌と、30cm水槽の底に生息しているインフゾリアを水ごと吸い上げて入れている。とはいえ、水槽のインフゾリアは多くはなく、針子達にはまったく足りない。

ここでインフゾリアについておさらいだ。
ここで言う『インフゾリア』は学術的な意味では無く、アクアリストの言う稚魚の餌のことだ。
インフゾリアは動物性プランクトンのうち、概ねミジンコよりも小さいものの総称だ。
代表的なのはゾウリムシとワムシだろう。どちらも稚魚の餌として最適だ。だがインフゾリアはそれだけではない。ラッパムシやツリガネムシなど、色々だ。
インフゾリアを増殖させる場合、狙った種類だけを選択するのは難しい。ラッパムシやミズミミズばかりが増えたらちょっと悲しい。
そこで、flymanはインフゾリアを繁殖させるときは何世代か植え継ぎをしていく。まず用水路でも、水槽でも、インフゾリアが生息している水から増殖をはじめ、増殖したインフゾリアを次世代のボトル数本に分けて増殖させる。そうするとボトル毎に繁殖するインフゾリアの種類に違いが出てくるので、例えばゾウリムシの多いボトルからさらに植え継ぎして、ゾウリムシ主体のボトルを仕上げるのだ。
当然、植え継ぎの際にゾウリムシの多そうなところの水を吸い上げるのも有効だ。
ところでインフゾリアのエサは好気性バクテリア(らしい)なので、まずバクテリアの元を用意する必要がある。これには枯草菌や酵母が用いられる。枯草菌を使うときは、キャベツなどの葉野菜や、藁、枯れ葉を使えばいい。でもお勧めは酵母だ。flymanは強力わかもと錠を使っている。強力わかもとやエビオス錠はビール酵母由来だ。これの長所は水がほとんど臭わない事だ。500mlあたり一錠をボトルに入れ、酸素が溶け込めるように蓋は開けておく。
ドライイーストも使えるが、入れすぎると水が腐るし、ドライイースト顆粒のままでも長期間放置していると効かなくなる。乳酸菌でもいいが、臭いので要注意。
バクテリアもインフゾリアも光を必要としないので、暗いところに置くといい。明るいと植物プランクトンが増えてしまい、うまくない。

植え継ぎせずに繁殖用ボトルを放置していると、いずれインフゾリアは死滅する。そうなったらもう強力わかもとを足してもインフゾリアは沸いてこないようだ。


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