安保関連法案の改定、どころじゃ無いね
衆愚政治強し、である。もちろん米大統領選の話だ。
危惧したとおり、来年には政治家としての経験がない、実業家(それもあまり出来の良くない)がアメリカ大統領になる(それまで生きていれば)。
もしトランプ氏の選挙演説通りのことが行われた場合、
(1) 日本は核保有国になる
→ ICBMやSLBMといったミサイルも必要。SLBM発射可能な潜水艦も必要
(2) 日本と韓国は北朝鮮に対して先制攻撃をする
→ 当然、自衛隊は軍に改編しなければならない。憲法改正も必須
(3) 米軍は日本から撤退する
→ 日米安保がどうであれ、実質的に日本は自国だけで防衛しなければならない
→ 兵力を現在の4〜5倍に増強する必要がある
→ 徴兵制?
→ 空母及び先制打撃可能な兵力が必要(もはや専守防衛ではない)
(4) 日本からの自動車輸出には38%の関税が掛かる
→ 自動車の国内生産が減少し、現地生産が増える
(5) TPPは事実上の白紙化
(6) メキシコからの自動車にも35%の関税
→ メキシコに進出している日本の自動車メーカーに大打撃
米軍の駐留費を払ってやればいいんじゃないの、という意見もあるかもしれないが、すでに日本は他国と比べても破格の、思いやり予算による負担という状況だ。
フィリピンのドゥテルテ大統領じゃないけれど、これ以上やれば、日本はアメリカの『鎖に繋がれた犬』状態になるだろう。
他にも、メキシコとの国境に塀を作り費用をメキシコに出させるとか、不法移民の排除とか、色々言っているね。flymanに言わせれば、メイフラワー号で新大陸に渡った連中だって不法移民だろ、笑わせるぜ、だ。
さて、大統領は絶大な権力を持つ。アメリカでもフィリピンでも韓国でも、だ。だからアメリカでは大統領が独裁者になれないよう、議会に安全弁の役割を与えている。
政治素人のトランプさんを 副大統領をはじめとする側近と議会が、うまくコントロールしてくれることを願う(それまで暗殺されなければ)。できなければ、アメリカはもう終わりだろう。
衆愚政治、というよりも、米国民の現行政治に対するレッドカードと言うべきかも知れない。
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