ナノカーボン
小布施の果樹など。
小布施といえば栗が有名だが、リンゴ畑も多い。 | |
もちろん栗林もたくさんある。 | |
青リンゴはマイノリティーだ。 | |
ブドウ棚も所々で見かけた。 |
10/24日曜日に、NHK教育テレビで『楽しむ最先端科学「宇宙から超極微小ナノの世界へ?ナノカーボンの科学?」』を見た。3時間を超える番組だったが、面白かった。
普段我々が何かを作る場合、そう、例えばNゲージの模型を作る場合、素材を何にするかを考える。加工が簡単な紙にするか、強度のある金属にするか、あるいはプラスチックにするか。
素材が決まったら、その素材を加工してパーツを作っていき、最終的にはそれらのパーツを組み合わせて所望の模型を手にする。
しかし、ナノカーボンは異なるプロセスで生まれている。
元々は、宇宙に存在する物質"C12″の解明から始まり、偶然"C60″を得る。さらに、"C70″などの炭素で出来た球状の物質『フラーレン』が出来た(その存在は日本人の学者が予言していたそうだ)。フラーレン生成の過程で『カーボンナノチューブ』が得られ、グラファイトからは『グラフェン』を得る。
ここへ至る道のりは、『何だろう?』『出来るかな?』と、『偶然』の産物と言えそうだ。決して何かのために使う『素材』として開発されたわけではない。
しかし、この特に用途もなかった物質が、未来を変えるかも知れない。半導体は飛躍的に進化し、燃料電池が実用化され、地球を周回する静止衛星まではカーボンナノチューブやカーボンナノワイヤーを伝う、宇宙エレベーターで行き来できるようになる。美容や医学の分野でも活躍しそうだ。
発見されてわずか5年程度で、これほどに利用法の研究が進められている物質というのは珍しいのではないか。『なんだか判らないけど、なんかに使えそう』。だから面白い。
# 民生利用の分野では、なにやら韓国が先行しているみたいで不気味だ。日本メーカーは、ここで後れを取ってはならない。
で、flymanが思ったのは、どうせ炭素原子を結合させるなら、『なぜダイアモンドを作らない?』ということ。我ながら、凡人だなぁ。
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