敵わない、と思ったこと
もうすぐ会社のお引っ越しだ。 新居の窓から見える風景が、コレだ。エンジンを造っている工場。 |
私は自分の仕事をプロ意識を持ってこなしてきた。自分の守備範囲なら、そこいらの同業者には負けない、という気概を持ってやってきた(事実がどうであれ)。
しかし、本職以外では時として『敵わないなぁ』と思うことがある。
多くの場合、それは芸術的なもので、例えば優れたホームページのデザインなどを見つけてしまうとそう思うのである。ホームページに使われているのは何の変哲もない技術やノウハウのはずなのに、ちょっとしたレイアウトや色遣いに、並々ならぬセンスが見えるのだ。
で、最近『敵わないなぁ』と思ったのが、今更なのだが、青葉城恋唄だ。
この歌は、さとう宗幸がディスクジョッキーをやっていた仙台のFM放送番組の一コーナーで、歌詞を募集したことがきっかけで生まれた。応募された歌詞に、さとう宗幸が即興で曲を付けるというものだったが、ご存じの通りミリオンセラーの大ヒットとなった。
作詞したのはアマチュアの作詞家、星間船一だ。歌詞の一部、『杜の都』の部分はさとう宗幸が書き換えたそうで、オリジナルは『青葉城仙台』だった。
それはともかく、普通の日本人なら日本語を話す。その点においてはプロの作詞家も私と変わりはしない。ましてや星間船一はアマチュアだし、私も趣味で小説を書く(書いた)。
しかし、この詩を見ると、『敵わないなぁ』と思う。言葉遣いだけでなく、現在と過去の対比、過去の『君』現在の『あの人』といった表現の違い、いや、論理的な思考だけでは出てこないよなぁ、こういうのは。
悔しいけど、敵わないのだ。
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