古いP/Cをサーバーにしてみる(2)
Toshiba DynaBook Satellite 1860、型番は SA150C/4 というものだ。主なスペックは次の通り。
CPU モバイルCeleron 1.5GHz
チップセット Intel 845MP
メモリ 128MB
ディスプレイ 14.1型TFTカラー液晶 1024 x 768
グラフィックアクセラレータ Trident CyberBLADE XP2
ハードディスク 30GB(Ultra ATA100対応)
これを
メモリ 512MB
ハードディスク 160GB
に増設した。
Satellite 1860にはDVDドライブが無く、何枚もCDを焼くのももったいないので起動用CDだけ焼いて、後はネットワークからインストールすることとした。
起動用CDのイメージは、http://ftp.riken.jp/Linux/centos/5.1/os/i386/images/ のboot.iso を落としてきた。理研さんには毎度お世話になっている。
ちなみに、ネットワークインストール時のサイトは ftp.riken.jp、パスは /Linux/centos/5.1/os/i386 とした。
しかし、実はこのP/C、簡単にはインストールできないのだ。
問題なのはグラフィックアクセラレータ CyberBLADE XP2 だ。X-windowの起動時に、コイツがLinux2.6系のTridentドライバでは動作してくれない。にもかかわらず、デフォルトでTridentのチップだと認識されてしまうためvesaドライバが使われることもない。
それでも通常通りにグラフィカルインストールは出来る。ただ、再起動したところで画面がグシャグシャになってしまう。これでは初回起動時のセットアップも出来ない。
要はX-windowでvesaドライバを使うように設定変更できれば良いのだが、画面が化けてしまうとそれが難しい。
考えられる対応策としては、
(1) Linux 2.4系を使う
(2) テキストインストールして、X-windowの設定は後でする
(3) 取りあえずインストールして、後は何とかする
(1)は、寂しい。(2)は、無難な方法か。(3)は、以前に一度やってみた。まあ今回もこの方法で行ってみよう。
インストールは通常通りグラフィカルでやってしまう。
インストール完了後の初回起動時に、grubのパラメータをゴニョゴニョするとvesaドライバで起動できるので、初期設定を終わらせる。
しかしその後の起動もうまく行かず、再度grubのパラメータをゴニョゴニョして今度はテキストモードで立ち上げ、xorg.confを以下のように直接編集した。
Section “Device”
Identifier "Videocard0″
Driver "vesa”
EndSection
Section “Screen”
Identifier “Screen0″
Device “Videocard0″
DefaultDepth 24
SubSection “Display”
Viewport 0 0
Depth 24
Modes “1024×768″ “800×600″ “640×480″
EndSubSection
EndSection
初回起動時のゴニョゴニョで、grubを編集してvesaパラメータを付けると、xorg.confの"Device"セクションの"Driver"はすでに"vesa"になっている。
ここで付け加えるのは、
Modes “1024×768″ “800×600″ “640×480″
だ。これで無事にX-windowが起動した。
ちなみに二度目のgrubゴニョゴニョでは、起動パラメータに"3″を付けると良い。これでテキストモードで起動できる。後は、/etc/X11/xorg.confをviか何かで編集するのだ。
ディスクもちゃんと認識されているし、いよいよファイルサーバーに仕立てていこう。
と、今夜はここまでだ。
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