最低の通勤電車……
そもそも、いつも乗る横須賀線からの直通電車が人身事故の影響で40分ほど遅れていたことから、ツキが無かった。
仕方なしに混雑する東海道線に乗り込んだのだが、立った位置もマズかった。前に座っていたのは、葬式帰りと思しき太ったオッサン。これが脚を投げ出して居眠りしていて、邪魔なことこの上ない。その上、手に持った斎場の名前の入った袋をゴソゴソと人にぶつけてくるし、最低だった。白いワイシャツは食べこぼしのシミだらけだし、いきなり頭をぼりぼり掻きむしって辺りにフケを散らすわで、『おまえが葬式出してくれ』と言いたくなるほどだった。酔っぱらっていたのかも知れないし、あるいは太りすぎて脚を折れないのかも知れないが、『他人に迷惑をかけなければ電車に乗れないなら、乗るな!』と、言いたい。
さて、私の背後に立った二人連れのおばちゃん達、途中駅で席が空くやいなや、人を押しのけての席取りだ。『ここ空いたから座りなさいよ』と、連れを座らせる。言われた方も当たり前のように人を押しのける。
持っていた荷物の中に、『AIGエジソン生命 GROUP WORK SHOP』とかなんとか書かれた資料が見えたから、保険の外交員か何かだろう。保険の外交員にモラルやマナーを期待する方が無理なのかも知れないが、『もういいから、死んでくれ』。