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フルカスタムの
ウクレレ製作に挑戦! その16

プリマヴェーラ材の2本目はソプラノサイズだ。
いつものこと、と言ってしまえばその通りなのだが、失敗続きの一本だった。
最近はソプラノサイズはロングネックで作っていたが、これはスケール345mmの12フレット繋ぎと、標準サイズ。


今回使った材料です。
ボディ
   サイド   プリマヴェーラ(Primavera)
   トップ   プリマヴェーラ
   バック   プリマヴェーラ

ネック、ヘッド  メープル

指板       パオロッサ

ブリッジ     ブビンガ

ナット      人工大理石

サドル      人工大理石

ペグ       グローバー(ギアペグ)


結局のところ、製作工程はいつもと同じ。なので、今回は写真少なめで紹介する。

ギター用材からコンサートサイズを取った残りで、ソプラノサイズを作る。
トップ、バックとも、厚みは1.7〜1.8mm程度まで調整する。ベルトサンダーは使わず、カンナとサンドペーパーでの地道な作業だ。
後で悲しいことになるサイド。
この時点ではすでに修復済みだが、サイドのベンディングに失敗して15cmほども板が裂けてしまった。
一時は諦めて廃棄しようかとも思ったが、結局割れ目をタイトボンドで塞いで、そのまま使うことにした。
問題がないように見えたパーフリングも、後で失敗が発覚。
サイドのテール側合わせ目。隙間が出来てしまった。
しばらくお湯に浸し、剥がして付け直そうと試みたが、剥がせず。
結局、隙間を楔形に切り、そこにコア材を埋めて誤魔化した。
裂けたサイドには、コア材の補強用リブを貼った。
Y字型のプレーシングはチーク材、ブリッジ裏の補強板はコアだ。
バック側プレーシングもチーク材。
トップとサイドの貼り合わせが汚い。
で、バインディングを巻くことに。これがまた失敗を招こうとは。
ヘッドとネックにはメープルを使う。
フィンガーボードにはパオロッサを使った。スケール345mm、全14フレットだ。
ブリッジは作り置きのブビンガ。
『夜目遠目傘のうち』。こうして見る限り、アラも目立たない。






完成。グローバーのギアペグにKo'olauのLOW-G弦を張っている。
LOG-G弦を張るつもりはなかったのだが、張ってみたらLOW-Gだった。弦の袋に書いてあった文字が小さいうえに滲んでいたので読めなかったのだ。そのため、サドルの作りがHigh-G仕様になっている。いずれ作り直さねば。

塗装は、サンディングシーラーの上にクリアーラッカーを一缶吹き、サンドペーパーで水研ぎした。――ら、木地が出てしまったので、別の余っていたクリアーラッカーを追加で吹いた。今回の塗装は柔らかそうで、これもまたまたまた失敗である。


右は前回作ったプリマヴェーラ材のコンサートサイズ。
ボディが歪んで見えるのは写真のパースのせいで、実際のボディはほぼ左右対称だ。
ネコウクレレとの比較。今回はスケール345mmスタンダードネック、右はスケール380mmロングネックだ。
サイドの裂け目は判らないレベル。
テールのコア材埋め込みは、そういうデザインだと思えば、まあ許せるか。
ブリッジの接着がずれた。かな〜り気をつけたのに(泣)。
パーフリングの右端でバインディング材が欠けている。たぶん、埋め込みが浅かったのでペーパー掛けで無くなってしまったのか、と。
バインディングの接着に瞬間接着剤を使ったら、もたもたしている間に硬化してしまい、一部に隙間が。



失敗に次ぐ失敗で、一次は製作を放棄しようかと思った位だが、ともかく形になった。LOW-G弦を張ったは良いが、弾けない。練習はキライだしなぁ
――なかなか良い音がする。音質は前回のコンサートサイズとほぼ同じで、メープルに近い、深みのある音だ。



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