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ギター用材のうち、サイドの一部が残っていたので、今回はこれを使った。
木取りはギリギリである。
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トップとバックのブックマッチ。
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こちらはサイド部分。二枚まとめてサンディングして、厚さは1.8mm程度に調整する。
ボディ厚は、ネック側、テール側とも約55mm、最厚部分で60mmだ。木取りの都合でこうなった。
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トップとバックも、厚さ1.7〜1.8mm程度に調整。
今回は、薄くなりすぎないように気を付けた。
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サイドのベンディング中。
なぜだろう。やっぱり曲げ加工は楽しい。
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型枠は、いつもの#3。最近のソプラノサイズはこの型ばっかりだ。
重石を乗せて、一昼夜以上置く。
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さて、今回のウクレレが『ネコ・バージョン』になった理由がコレだ。当初、右をトップ、左をバックにする心算だったのだが、こうして並べて見ているうちに、左をトップ、右をバックにすることにした。右の板に節が多かったためだ。
ところが左をトップにした場合、折角アクセントになっている白い部分(木芯?)が、通常のサウンドホールでは、無くなってしまう。そこで、白い部分を残すサウンドホールのデザインとして、fホールや向き合ったシャチなども考えた結果、最終的にネコの足跡に決めたのだ。もちろん、flymanがネコ好きなことは言うまでもない。
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上下のブロックにはスプルースを使った。たまたま端材があったから。
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ボディにライニングを接着する。これはバック側に朴材のソリッドライニングを接着しているところ。
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トップ側にはカーフドライニングを接着する。
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猫足サウンドホール。
一応、プラスチックの板で型を作って下書きしたのだが、糸鋸で切っているうちにほとんどフリーハンドみたいになってしまった。
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裏には、補強用に厚紙が貼ってある。
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ネック接着用のダボ穴。
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今回はトップの接着を先にする。
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プレーシング材。ヒノキ。
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プレーシングを接着中。って、見えないね。
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トップの裏はこうなった。
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バック側はこんな感じ。
サウンドホールが猫足なので、ラベルも中心からずらしてある。
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ボディを閉じる前に、忘れていることはないか、もう一度確認する。flymanはそういうトシなのだ。
ぎりぎりの木取りなのが判るだろう。
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位置がずれないように、慎重に閉じる。
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ボディは、トップ側のみバインディング用の溝を掘る。ルーターで掘っているのだが、あまり綺麗ではない。が、手で掘る元気は全くない。
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バインディング接着中。
バインディングは、今回もホームセンターで買った茶色の『ジョイナー』。たぶん、塩ビ。フローレンスでもカーシーでもないし、走らないよ。
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ネックにはホームセンターで買ったメープルを使う。2本平行して加工する。
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約15度にカットする。2本一緒なら作業が楽かと思ったけど、そんなことはなかった。
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ネックとヘッドに切り分けたところ。板厚が20mmなので、ヘッド側は10mm強まで薄くしている。
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ネックとヘッドを接着中。いまだにうまい固定方法を確立できていない。
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カットしたヘッドを裏返してネックに接着する。
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ネックにヒール部分を接着して、ベルトサンダーで削っていく。
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シェイプは、手で触りながら適当に。
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このベルトサンダーを導入して、作業はだいぶん楽になったが、それでもネック作りは好きじゃない。
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今回使ったサウンドボードは、下の黒檀の方。
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散々悩んだ末に、下端はこんな形にカットした。
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『三点セット』が揃うと、そろそろゴールが見えてくる。
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ボディとネックを合体させる。一気にウクレレらしい姿になる。
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フィンガーボードとブリッジの接着前に塗装をしておく。
今回、ネックの色付けにスプレーニス、全体の塗装には写真のセルロース系クリアラッカーを2本使った。
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いつもは仕上げに金属研磨剤(青棒)を使うのだが、今回はコンパウンドで磨いてみた。
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サウンドボード、合体。
塗装時にはサウンドボードとブリッジの接着部はマスキングしておく。
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ブリッジの接着も塗装後。サウンドホールが小さいので、Fクランプ一本で接着。
ブリッジには黒檀の、結び留めるタイプの物を新調した。
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ペグには、グローバーの金色、弦は Hilo Strings のコンサート用黒弦を用意した。
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完成。
猫足サウンドホールのサイズにはずいぶん悩んだのだが、取りあえず、音は出ている。乾いてくるとまた変わるかもしれないが、今のところ特に変な固有振動は出ていない。
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