そうだ!
ウクレレを作ろう!
キットは水色の箱に入っています。箱の上面にはパーツリストが貼ってあります。
パーツの材質などは時々変更になるようですが、現在の物では、表板・裏板・側板はマホガニーの単板、ネックはハードメープルの様です。4本の力木は、説明にはみな同じと書いてありますが、裏板用の1本が太くなっています。また、付木もマホガニーの単板のように見えます。指板・上駒・下駒はパドックです。削りたてのパドックは赤い色が強烈です。サドルの材種は???何でしょうね。
ここでは「作り方」の解説はしません。なぜって、他に良いページが幾らでもありますから。特に、
「クレーンホームページ」
はバイブル的存在でしょう。私もお世話になりました。他にも沢山、参考になるページがあります。
と、言うわけで、ここでは私が気付いた点や、ちょっとしたコツや私流のやり方などを書いてみたいと思います。
さて。私も接着剤にはキットに付属のボンドではなく、タイトボンドを使いました。東急ハンズで手に入れました。マヨネーズを硬くしたような、なんかイイ感じのボンドです。
写真左に写っているキチャナイのは、銃床油です。「ガン・ストック・オイル」なんて呼ぶとちょっとカッコイイかも。私は指板やブリッジにこれを塗っています。これは昔、銃砲店で購入したものですが、ちょっと固まっちゃってたんでマシンオイルで溶いて使いました(^^;
サラダオイルは酸化するとベタベタするんで、塗らない方が良いと思います(そんなヤツは居ない?)。
ネックのボディへの接続ですが、あらかじめダボ用の穴が開けられています(勿論ダボも付属します)。実際にネックを接着する前に、一度ボディに仮止めしましょう。その時点で、ネックとボディの隙間の有無、ネックの取り付け角度(
重要!
)、位置(
すごく重要!
)をチェックします。
私のキットでは、角度は少し「く」の字になっていたので若干逆「く」の字になるようにネックの接合面を削って修正しました。また、ダボを挿して仮止めしたところ、ネックの指板接着側の面がボディ表面より2mm近く前に出ていました。
この、指板面の段差修正方法には、しばし悩みました。最初はネックを削ろうか、指板を12フレットでカットしちゃおうか、隙間にゲタを履かせようか、ダボ無しにしようか、別にダボ穴を空けようか、ダボを削ろうか・・・などなど考えたんですが、一晩寝て目が覚めたときに別の方法を思いつきました。それは、単純にネック側のダボ穴を拡張する、という方法です。なんで最初に思いつかなかったんでしょうね。ということで、彫刻刀の半丸でダボ穴の指板側を削っていきます。段差分だけ削っておしまい。ネックにダボを固定するときにダボを指板側に寄せて、隙間に適当な木片を差し込めばがっちり固定出来ました。
キットではナットもパドック材ですが、パドックは案外柔らかいので私は象牙・・・は高いので部屋に転がっていた黒檀を切って作り直しました。0フレットでの弦高が2mm弱になるようにしています。が、私は楽器が弾けないので適正な高さは知りません(^^;
インターネットでの情報によると(?)指板の下端は左右対称型に整形するのが流行のようです。私もそうしました。が、それにはちゃんと訳があります(たいそうな・・・)。切り落とした端材を魚を2枚におろすが如く薄く切り、これを丸く抜いてブリッジ固定用ネジ穴のフタを作りました。丸く抜くには、内径がネジ穴に等しい真鍮パイプを長さ5cm程度にして、片側をヤスリで薄くしたものを作りました。これをボール盤にセットして切り抜きました。
さて、塗装ですが、これについては反省点が沢山あります。
今回は東急ハンズの「垂れにくい」ラッカースプレー
「スーパーラッカー」
を使ったのですが、これに欲しい色が無く、悩んだ末に小豆色(ディープレーズン)にしたら、家族から非難囂々。本当はチェリーサンバーストにしたかったんですぅ。
サンバーストにはなったけど、なにせアズキ色・・・
ラッカー用サンディングシーラーで2回下塗りを重ねたのですが、どうもこれが薄かったようで、目地が全然埋まっていませんでした。これも反省点です。ただ、厚くすると音に影響があると思うので、楽器として考えるとどちらが良いのかは判りません。
塗装は、仕上げにスーパーラッカーのクリヤーを2回吹いています。
今回、指板やブリッジを接着後、マスキングして塗装したのですが、ネックの指板キワの部分に塗り残しが出来てしまいました。指板のマスキングテープが僅かにはみ出していたようです。後で筆塗りしてごまかしましたが、塗装手順がまずかったかも知れません。
また、ネックの一部にブツブツと泡だった様なところが出来てしまいました。何度か剥がして塗り直したのですが、うまく行きませんでした。これがシーラー不足のせいなのか、スプレー技術の未熟さ故か(スプレーのガスが影響してる?)、よく判りません。
見ての通り、ブツブツ+筆塗りのせいで指板のキワがかなりアバタです。
肝心の音についてですが、私には判りません。他のウクレレの音も知らないし。そうそう、書き忘れましたが、表板・裏板とも、1.9mm位までサンドペーパーで薄くしています。本当は1.7mm位を目指したんですが、1.9mm辺りで力尽きました。また、力木は三角柱型に削ってあります。
これで音は格段に良くなっている・・・と、思いたいです。でも、低音のボリュームがイマイチかなぁ。
完成したウクレレは、現在、娘のオモチャになっています。でも、弾くんじゃなくてチューニングして遊んでるようです。・・・なんかウクレレ入門書でも買ってくるか・・・。
その後、指板のポジションマークの穴を埋めました。
穴を3mmまで広げ、底にアルミホイルを敷きます。そこに薄緑色のアクリル棒を差し込みました。本当はアワビか何かにしたかったんですが、手に入りませんでした。カワハギ釣り用の反射板にアワビ(イミテーション?)製が有るかと思って上州屋にいったら、「カワハギのシーズンならね」ってことで、置いてありませんでした。次に、光ケーブル用のファイバーを試したんですが、あれって中心部しか光らないんですね。で、却下。
結局、見ての通りになったんですが、なんかアクリルの白棒でも良かったような気が・・・。アルミ箔がきれいに貼れてないみたい。
家族の非難によりアズキサンバーストは落とされ、再塗装と相成りました。